Aの全財産を長男に相続させる

親の家を相続できるのは誰だ?

といい、申請窓口は、ことを相続人の確定遺産分割協議書の作成所有権移転登記、以上の作業を経て、空き家に

なった実家の売却の実務を進めることになる相続税が課されるか否かということも気になるだろうが、必要な手続きをすませることが先決である。
ちなみに相続税の申告·納税期限は、相続開始から10か月以内。基本的に、現金での納付だ相続税の基礎控除額が引き下げられることに2015年1月1日以降に発生した相続からは、なっている。
基礎控除額の引き下げとは、課税されないボーダーラインが低くなるということ(参照)。
なので、実質的な相続税の増税といえる

親の土地の名義はとっくの昔に死んだ祖父のまま!

実家を売却するため疎遠だった従姉妹に頭を下げて名義を変更。祖父の代までさかのぼって相続手続きをやり直した。
前田亮子さん(仮名)東京都·55歳断られたらどうしよう、高額の代償を要求されたらどうしよう相手は従姉妹なのに緊張の連続「そもそもどう言えばすんなりわかってもらえるのかわかりませんでした。
エネファーム『なんであ従姉妹はなたの親の家の名義変更に、私の承諾が必要なのか』という態度でしたから。もう開き直って祖父が亡くなったときに土地の名義を父に変えていなかった、から順に、名義変更は相続手続きなので、祖父の相続の手続きをやり直さないといけない。いま生きている相続人はあなたあなたの承諾が必要なんだと説明しました。
と私だけなので、でも、その段階では、まだ理解してくれていませんでしたね」空き家になった実家を処分しようとしたところ、不動産の名義変更がされておらず、余計な苦労を背負いこむ例は少なくない。前田さんもそのひとりだ。第3章で述べたように、登記情報が整っていなければならない。不動産を売却するには、前土地の名義人が亡くなった祖父のままで、父に名義が変更されていな田さんのケースでは、かった。
この場合、改めて祖父の相続からやり直さなければならないが、すでに祖父の子どもたちは前田さんの父親を含めて他界、相続人は孫である前田さんと妹、それと従姉妹だった。名義変更の承諾を頭を下げて頼んだのだ。

更正の請求

そのため前田さんは従姉妹を訪ね、この話は、従姉妹にも前田さんの親の土地を相続する権利があるということにもなる。祖父が亡くなった段階で、子どもたちの間では前田さんの父親が家を継ぐことを了解していたはずだが、その手続法律上は相続人である従姉妹にも権利がないとは言いきれない。きは不完全なままなのだから、前田さんが緊張したのは、従姉妹が権利を主張するのではないかという不安があったからだ。
司法書士からは「はんこ代くらいは払ったほうがいい」と言われていたので、いくらかは払うつもりだったが、土地を売ったお金の半分を要求をされたらどうしようという思いもあった。
「上手な説明をして相手に承諾してもらおうと、いろいろ考えたんですが、面と向かってみると頭が真っ白になり、何を言ってるのかわからなくなってしまって……このままでは相手を不審がらせるだけなので、父が祖父から譲り受けた土地ありのまま話そうと腹をくくりました。だが、手続きが不備だったので法律上はあなたにも権利がある。
名義変更を承諾してもらうということは、あなたにその権利を放棄してもらうことだと」そこまで話をして、やっと従姉妹にも前田さんの来意がわかったらしい。母親がグループホームに入居したことで空き家となってしまう実家の売却が現実化してきた前田さんは、母親はグループホームに入居している。妹との2人姉妹。

「3年前に入居した当時は、問いかければ私の名前をときどき思い出してくれたのですが、現在では、『どなた?』とでも言いたげに、はじめて会った人のような表情を浮かべま私を見ています。入居中の管理だいぶ認知症が進んでいるのでしょうねでも、手足をさすってあげたり、車椅子に乗せて散歩しながら話しかけ続けていると、なんとなく私だということがわかるんでしょう。最後にニコニコと本当にいい顔になることがある母が認知症になるなんて悲しい現実ですが、かえって、私のほうが母の笑顔に励まさんです。
れているのかもしれません」愛知県で自営業を営んでいた父親は早くに亡くなり、事務所を兼ねた実家では、母親のひとり暮らしが続いていた

会社員と結婚した前田さんは、海外赴任や国内を転勤する夫とともに居を移していたが、現在は東京。
医師と結婚している妹さんの住まいは、名古屋市近郊にある夫の実家前田さん姉妹にとって、母親がグループホームに入居したために空き家となった実家に移り住むのは現実的ではなく、いつかは処分しなければならなかった。前田さんの母親がグループホームに入居して3年が経つ。空き家になってしまった実家はどうなっているのだろうか。「亡き父が事業を始めたときに新築したものですから、すっかり古くなってしまって。
空き家といっても放ったらかしにはできませんから、母を見舞う折には、見に行っています。2年ほど前に一度、雨漏りの修繕をしました」ただ、前田さんの実家の問題は老朽化だけにとどまらなかった。

自分で保管

家屋は前田さんの父親が建てたものだが、祖父が購入した土地をその名義は父親の父親、つまり、前田さんの祖父名義。まま引き継いだことで、名義もそのままになっていたのである本来であれば、前田さんの祖父や祖母から父親への相続が発生したときに、前田さんの両親がそのことに気づき、対応しておくべきだったともいえるだろう。
名義変更するには祖父の相続人を探して承諾を得なければならない「父が亡くなったころは、実家のあたりは空き地が目立つほどで、地価も低かったのだと思いますが、いまでは隣近所も住宅が建て込んでいますので、相続税がかかるのか相談料を払って税理士さんに聞いてみたんです。その延長で売却のことも聞いてみました。
売却のほうは、税理士さんの仲間の司法書士さんが確認してくれたのですが、それで名義が祖父のままだったことがわかりました」名義変更するためには、祖父の相続人を確定しなければならない。前田さんは親戚のことを思い浮かべたが、司法書士からはもっと複雑なことを言われた。「祖父の子どもがほかにいないか、戸籍をさかのぼって、相続人を探さないといけないとか。
ほかに子どもなんていないと思ったのですが、手続きですから仕方ありません。お金はかかりましたが、もう相続人探しから必要書類の作成まで、全面的に司法書士さんにおまかせすることにしました」前田さんの父親以外に娘がいた。前田さんからすれば叔母である。祖父母には、その叔母夫婦も娘を1人残してすでに亡くなっていた。「結局、相続人は祖父の孫である私と妹と従姉妹だけでした。

従姉妹とは小さいころは一緒に遊んだこともあり、父や叔母の葬儀にも参列し合っていましたが、そんなに親しいという間柄ではありません」前田さんは、従姉妹に承諾をもらうのも司法書士さんにやってもらえないかと頼んでみたでも、『それはご本人がやるほうがいい』ということで、自分でやることにしました土地は妹との共有名義ではなく、前田さん名義にすることにした。
家が売れたら半額を妹に渡すという約束になっている。
認知症が進んでいる母親の承諾をもらうのは困難と思っていたが、今回は母親は関係ないということだった。従姉妹の承諾をもらい次のステップは家の片づけと売却話を従姉妹との話し合いの場面に戻そう。結果的には、従姉妹はとくに要求を示すことなく承諾してくれた。司法書士さんからは、こういうことは即決がいいと聞かされていました。
書類には実印を押してもらうのですが、これには印鑑証明が必要だったりして手続きに時間がかかるので、話をする時点で承諾の証となるよう謝礼は置いてきたほうがいいとも言われました。
エネファーム金額は大きすぎ『そんなに払うからには何かある』と勘繰られるし、2万では安すぎるので10万円1万、るとほどを商品券にして包みました

従姉妹にとってみれば、伯父さんが住んでいた家なんだから伯父さんの家族が相続して当ただが、周囲から不動産の半分は権利があるとか、売ったり前という気持ちだったに違いない。
次第に気持ちが揺らぐもの。お金の何割かはもらったほうがいいなどと吹き込まれたりすると、相続トラブルではよくあることだ。
「前田さんはたった10万円で家と土地を持つ従姉妹から承諾をもらったあとになって、事実、という噂があることを妹から聞いた。そういう雑音を消すためにも、実家の売却はていった」前田さん姉妹は実家を取り壊し更地にして売却することにした。
更地のほ早いほうがいいと、うが、固定資産税は増えるものの売却はしやすくなるとアドバイスされたからだ。そのためいまから家の片づけを始めている。家の片づけをしながら介護施設に入居し東京からなもので1週間程度滞在して、私の場合は、片づけていて見つけた昔の家ている母に会いに行ったりしています。だいたい妹と一緒です。なんとなく思い出すのでしょうね。
族の写真や部屋の様子を撮った写真などを見せると、捨てずに見ちょっとした反応があるのです。
ですから母が昔着ていた着物などが出てくると、せに行ったりしてなかなか片づきません家の解体費用の見積もりはすでに取ってある。「いつ解体するかはまだ決めていません。とりあえず片づけが全部終わってからと考えていますそうしたゴミは少しずつゴミ母の認知症が進んでから家の中は一時ゴミ屋敷のようでしたが、家の中はあらかた片づくでしょうけれの回収日に出して始末しました。

1か月も滞在すれば、どもね」

親·家·片アド,uス相続手続きとしての不動産の名義変更ケースこの前田さんのように、空き家になった家の名義を確認したところ、父親でも母親でもなく、祖父名義だったといったケースは少なくありません。